北アルプスの山々をメインにパノラマ写真で紹介するとともにパノラマ写真の撮影・作成方法なども紹介しています。

2014/09/29 聖平小屋→椹島

9月29日(4日目) 快晴

 3時半過ぎに便ヶ島に下山する男性が活動を始めた音で目覚めたが、上河内岳には行かないと決めているので暫らく横になって4時過ぎから活動を始めた。朝食はうどんはやめて菓子パンにしたが相変わらず飲み込めない。時間を掛けてスープとコーヒーで流し込むが半分ぐらいしか食べることが出来なかった。

6時過ぎに聖平小屋を出発した。この日は白樺荘宿泊の予約を入れていたので椹島14時発のバスに間に合うように下山できれば良いと思うと気は楽だった。
紅葉の始まった聖平を緩く下る。沢はどんどん下になっていくが登山道は小さなアップダウンを繰り返して中々標高を下げない。暫らく歩いて記念碑のある見晴らしの良い場所に出た。凄く紅葉が綺麗なところだった。日が当たればもっと凄い景色になるんだろうと思いつつ、うまく撮れないと判っていても写真に撮ったりして20分近く過ごして出発した。(以降の写真はピンボケしてます。)
山間の吊橋のところでテント泊者に追いついて先行させてもらった。あとは一気に下っていくだけだった。

P1300647m

記念碑展望台で見る紅葉

P1300659m

山深い所にある立派な吊橋

9時に聖沢吊橋を通過、トラバース道に入った樹林のなかで行動食休憩としたが、やはりビスケットが飲み込めないのでその先の水場まで行って冷たい水で少しずつ流し込んでどうにか数枚のビスケットとソイジョイを食べることができた。
10時30分に聖岳登山口について木陰で靴を脱いで休んでいたところ畑薙ダム往きのバスが通過していった。ここでは畑薙ダム行のバスには乗車できないのだ。てくてくと歩いて椹島に向かった。

P1300662m

聖沢吊橋

P1300664m

赤石沢のV字谷の先の赤石岳

椹島には11時30分に着いてレストハウスで昼食をいただいた。うまく飲み込めないだろうから麺類にしようかと思ったが、時間を掛ければ何とかなるとカレーにした。一口め、何の支障もなく飲み込めた。一気に食べたが、前日からの症状は何だったのか不思議だ。

テント泊登山者も下山してきて14時のバスには8人ぐらいの登山者がいた。緊張が解けた安心感と疲労によるものか、激しく揺れるバスの中で30分ぐらい心地よく寝てしまった。畑薙ダム臨時駐車場に着いて下山届を提出して荒川岳、赤石岳、聖岳の縦走が終わった。予定した上河内岳には行けなかったが、素晴らしい天気に恵まれ満足感一杯の山行だった。

白樺荘の温泉で汗を流し、夕食をいただいた。当然、何の支障もなく全てをおいしく食べられた。

9月30日(5日目) 快晴
6時過ぎに起きて朝食の前には朝風呂も楽しんで白樺荘を発った。途中で川根茶の土産を買い新東名のICを目指して南下していると、人が渡っている吊橋の下を通過したので引き返した。今回の山行で畑薙大吊橋を渡らなかったが、大井川にかかる塩郷の大吊橋を楽しんだ。
高速に入る前に市内で食事しようと適当な場所で左折車線に入ったところ直進のみ青信号で踏切のある左折ができないので電車が来るのかなと思っていたら遮断機が下りて向こうから来たのはSLだった。なんだかおまけまで楽しめたようで得した気分になってゆとりを持って九州に帰ることができた。

P1300674m

塩郷の大吊橋

P1300678m

大井川鉄道のSL

 

今回の山行を振り返ると、天気にも恵まれ南アルプス南部の雄大さ、素晴らしさを実感できたが、単独行での体調不良や冬季避難小屋の利用、御嶽山の噴火など考えさせられたこともあった。また、3日目からカメラの調子が悪くなったが、首から下げたまま鎖場を通過して岩にぶつけるなど5年間よく付き合ってくれたし最後は身を挺して上河内岳行きを諦めさせてくれたのではないかとさえ思えてくる。これまでにいろんな山の写真を残してくれた相棒に感謝している。

9月28日 赤石避難小屋→聖平小屋 ← → 御嶽山噴火の噴煙

パノラマ写真

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