『春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。』(枕草子)
古文は苦手でしたが、『春は山の稜線がだんだん白んでくる明け方がいい』というこの一文は覚えています。
山のあけぼのというとアケボノツツジが連想されますが、本来の意味の山でのあけぼのもまさに格別です。
天気に恵まれた早朝、山際が白んで星々が空の色に埋もれはじめると山の稜線が影絵のように見事に浮かんできます。
山際は茜色から刻々と明るさを増し、そして黄金色の光を放つ太陽が昇ってくると新鮮な感動が湧き上がってきます。
まぶしく朝日を拝めたら、その日一日の行動と言わずその山旅すべてが素晴らしいものになります。
北アルプスや南アルプスでの小屋泊登山で感動した山のあけぼの写真をパノラマ風にまとめてみました。
※ このページの多くの写真は焦点距離28mmで撮影した写真をパノラマ風に横長にトリミング(950×250pixel)したものです。