北アルプスの山々をメインにパノラマ写真で紹介するとともにパノラマ写真の撮影・作成方法なども紹介しています。

2014/06/26 広河原⇔オベリスク

(広河原テント泊)
4時過ぎには目覚めカップラーメンにパンの朝食を済ませて5時20分にテント場を出発。昨日に比べてピッケルにアイゼン、ヘルメットと部屋着の着替えがない分2kg以上も背中が軽い。
5時半過ぎに白鳳峠登山口から登山道に入る。急な道だが整備されているのでストックを持ってくれば良かったと悔やんだが、すぐに木の根や岩の角を手掛かりによじ登る急登にストックは持ってこなくてよかったと思いなおした。登山道は西向きの斜面と木々の陰で晴れているのかさえもよくわからない。続く急登に花の写真を撮ることで一息つきながら登ったのだが、絞り優先だったため撮った写真は手振れの激しい写真になってしまった。
途中大きな岩に赤ペンキで両方向の矢印が書かれ、鎖も右に繋がっていたが、ここは左にしか行けない。
大きな岩にかかる6個ある最後の鉄梯子を登っていた時、背後に明るさを感じたので振り向くと木立の中から北岳が今日初めて見えた。今日も天気は最高のようだ。

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大岩の両方向の矢印は左へ
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全部で6段の鉄梯子
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最上部鉄梯子から見えた北岳
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同左、望遠

登山口から2時間もたたないうちに登山道の先が明るくなってきた。もう白鳳峠に出るのかと期待したが、そんな訳は無かった。樹林帯を抜けてゴーロ帯に出たのだが、この先北岳がよく見えるので振り返りながら登る。登山道は良く踏まれて色が変わっていて間違えることはない。

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樹林帯を抜けると白鳳峠?
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樹林帯を抜けるとゴーロ帯で峠はまだ先
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ゴーロ帯から見える北岳、ボーコン沢の頭から小太郎山まで見渡せる。

一旦樹林帯に入って見晴らしのない白鳳峠に着いた。ここはアサヨ峰方面の縦走路につながっているのだが、アサヨ峰方面は登山道崩落で通行止めになっている。

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白鳳峠には見晴らしはない
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アサヨ峰方面は通行止め

この峠から右に曲がってまず高嶺を目指すが、この登山道上で振り返れば甲斐駒ヶ岳が姿を現す。この登山道は所々にコイワカガミが咲き始めているし、綺麗に咲いたサクラソウも見た。高嶺に向かって登っている際中に北岳に雲が掛かり始めた。

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高嶺登山道からの雲のかかり始めた北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳へのパノラマ

高嶺に着いたときには雲が北岳と甲斐駒ヶ岳までも隠していたが、北岳の大樺沢と左俣の全貌がほぼ見えた。左俣雪渓上のあの岩もトレースもよく見えた。地蔵岳にはまだ雲が掛かっていないので雲が掛かる前にと先を急いだ。
高嶺からのパノラマ写真はこちら

P1290270a
高嶺山頂から見る北岳と大樺沢の全貌
P1290278c
左俣雪渓上の大きな岩とトレースが見える。
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高嶺傍の小ピークから見るオベリスク、アカヌケ沢の頭、観音岳のパノラマ

途中老夫婦の登山者とすれ違った。双方が登山者に会うとは思っていなかったので入山の経緯を話し合った。老夫婦は夜叉神峠から入って薬師小屋泊での縦走で白鳳峠から広河原に下り、夜叉神峠までバスを利用するという。これが鳳凰三山縦走の一般コースで、バスが利用できることで周回が楽にできるところがこのコースのメリットだという。

9時40分にアカヌケ沢の頭に着いた時には北岳方面は雲に隠れてしまっていたが、オベリスクは何とか間に合った。こんな岩の搭、人工的に作るといっても難しそうで自然の偶然だろうがバランスよく立っているのが不思議だ。

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アカヌケ沢の頭にて、オベリスクから観音岳のパノラマ
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賽の河原でみるオベリスク

賽の河原の下で昼食のコーヒーの準備を始めた時に女性の声が聞こえてきて、現れた若い女性の軽装備にびっくりした。聞けば薬師岳小屋で今年からアルバイトを始めた女性スタッフで初めて地蔵岳のオベリスクまで遠征してきたとのことだった。やはり広河原から地蔵岳ピストンは珍しいのではと言われた。当方は横尾から蝶ヶ岳をピストンするぐらいのつもりでいたのだが、ここでは観音岳と薬師岳を縦走する価値がありピストンでは勿体ないということらしい。「縦走の際は是非薬師岳小屋をご利用ください」と。
このころは既にオベリスクもガスに包まれていたが、その下の方から今度は若い男性登山者二人が登ってきた。オベリスクを一周してきて地蔵岳の山頂標識を探しているようだ。

11時にガスのかかったオベリスクを後にしてアカヌケ沢の頭に上がった。北岳方面も完全にガスに覆われており、昨日のような雨になるのではないかと思い急ぎ下ることにした。白鳳峠からのゴーロ帯に入ると雲の下に出た。朝方は綺麗に見えていた北岳と左俣雪渓は全く見えないし、ただただ下りを急いだ。14時半前に白鳳峠登山口に下り立った時に朝方すれ違った老夫婦に追いついた。

P1290345 (600x450)
ガスのかかったオベリスク
P1290384 (600x450)
白鳳峠の下り、北岳は全く見えない

広河原山荘に立ち寄るとコインシャワーは完全ではないが手動で動くように調整されていて利用できた。この山行の汗をさっぱりと流し落として気分よく缶ビールが2本空いた。Mission complete!

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