北アルプスの山々をメインにパノラマ写真で紹介するとともにパノラマ写真の撮影・作成方法なども紹介しています。

2018/10/14 塩見岳(大鹿村道の駅発、鳥倉林道登山口から塩見小屋)

雨のち曇り(日没前に晴れ)

朝4時、雨が降り続いている。携帯の雨雲レーダーでも中部南岸沿いで雨になっており当面止みそうにない。稜線上での見晴らしはないと判断して烏帽子岳は諦めて出発は遅らせて鳥倉林道ゲート口を目指して車を走らせた。途中の林道では凄い濃霧に遭遇。車のライトが反射して数メートル先がよく見えず林道の真ん中をゆっくりと走った。下山してくる車2台とすれ違ったが、見晴らしのきく場所だったのが幸いだった。
7時前に林道ゲート口に到着。冷たい雨が降り続けていて登山を諦めて車で帰る人もいたが、小屋予約もありとにかく塩見小屋までは行く決意は変わらなかった。
7時45分に出発、雨の中の林道歩きだが、谷間の深い景色にこれから登る山への緊張感が高まった。

鳥倉林道ゲート口駐車場で見る豊口山。登山口は正面林道を右に進んで左に回り込んだ先

鳥倉林道ゲート口駐車場で見る豊口山。登山口は正面林道を右に進んで左に回り込んだ先

鳥倉林道で見る山深い景色。右の山の山腹に見える白い横線の位置がゲート口駐車場

鳥倉林道で見る山深い景色。右の山の山腹に見える白い横線の位置がゲート口駐車場

8時半に林道から登山道に入って暫らくはきつい登りが続いたが、左に折れてからはそれほどでもなく、雨は少し小降りになったようで歩行にも支障は無い。
9時半前に豊口山間のコルを過ぎ最初の丸太桟道に着いた。この日は稜線に出てもカメラの出番はなさそうなのでこの先に続く丸太桟道を写真に撮った。このころより下山してくる登山者とすれ違ったが、挨拶を交わすだけで山の状況を言ってくれないしこちらも聞けなかった。途中に台風の所為か直近に倒れたような木が登山道を塞いでいた。木の枝は見事に切り払われ逆に手がかり足がかりとなる所がない。慎重に越そうとしたんだけれど滑って落ちてしまったが、背中のザックのお蔭でどこもいためることは無かった。

9時32分

9時45分

10時02分

10時09分

10時21分

10時23分

10時24分

10時26分

10時27分

10時29分

11時に無人の三伏峠小屋を通過し稜線歩きとなるが、雨で所々でぬかるんでいて歩き辛い。
12時を過ぎ本谷山への登りでシャリバテのため、登山道脇に座り込んで昼食休憩。このころには雨はほぼ止んでいたが、ガスで景色が無いのには変わりは無かった。
本谷山を過ぎて登山道に登山者を元気付ける看板が設置してあった。看板は地元の言葉で書かれていてユニークで面白いと思った。 『小屋はじきかやぁ いんね あと 40分だに』の看板が出てからの最後の登りはきつく、ハイマツ越しから塩見小屋が見えたときはホッとした。

雨の中 無人の三伏峠

雨の中 無人の三伏峠

本谷山 12:27

本谷山 12:27

最初に見た看板

最初に見た看板

この看板から最後の急登

この看板から最後の急登

この看板から約10分で塩見小屋

この看板から約10分で塩見小屋

14時15分に塩見小屋に到着。雨は止んでいたがガスで景色は全くない。小屋番さんによると今朝の山頂には雪があり、ツアー登山グループはガイドの判断で山頂直下の急峻な岩場で引き返したという。明日も雪があれば山頂へは十分に注意して欲しいとアドバイスがあった。軽アイゼンは車に置いてきたし、山頂の積雪状態はガスで確認でず明日の登頂が心配された。以降ちょくちょく小屋の外に出てはみるが、ガスは一瞬晴れそうになってもまた直ぐにガスで覆われてしまい山頂の状態は分からないまま時間は過ぎた。ところが日没の直前になってガスが急速に取れて目の前に塩見岳が現れた。ガスの中から浮かび上がってくるようなピラミダルな塩見岳に感動した。空は晴れてくるし山頂にも雪はない。丁度小屋の夕食時間となったので小屋に引き上げた。

塩見小屋到着。見晴らしは皆無

塩見小屋到着。見晴らしは皆無

時折ガスが薄れる塩見岳方面 16時18分

時折ガスが薄れる塩見岳方面 16時18分

頑張れ!もう少し! 16時52分

頑張れ!もう少し! 16時52分

望遠で

望遠で

待ちに待った塩見岳に感動、稜線にはブロッケン 16時56分

待ちに待った塩見岳に感動、稜線にはブロッケン 16時56分

小屋傍のピークで 山頂には雪はなく登頂に支障なし 17時01分

小屋傍のピークで 山頂には雪はなく登頂に支障なし 17時01分

本谷山の向こうに沈む夕陽 17時03分

本谷山の向こうに沈む夕陽 17時03分

晴れた塩見岳上空。間ノ岳方面には雲が残っている。17時03分

晴れた塩見岳上空。間ノ岳方面には雲が残っている。17時03分

塩見小屋では携帯電話のブースターが設置してあり携帯電話が繋がる。家への連絡で北九州は二日続きの秋晴れだと知った。天気は西から進んでくるし、夕方の晴天がこのまま続きそうな予感に明日の山行時間を確認した。5時半からの朝食を頼んだため出発が6時半になったとしても、今日のペースで歩けば1時間の遅れは十分にカバーできる範囲と見込むと明日の登頂が楽しみになった。

塩見小屋営業最終日のこの日にはキャンセルも出たようだが宿泊客は6人。その中に障害のある子とご両親の3人がいた。ガスが晴れて全員で塩見岳を見たあとでお父さんとお話できた。障害がありながらも山登りを嫌がらないでついてくる子供にご両親は百名山を目標にして二人の休暇をやりくりしながら山登りを続けられているという。ご両親のサポートは大変なことだと分かるし、立派だと思う。自分はこの子への接し方が分からず声を掛けてあげることは出来なかったが、親子三人の百名山達成を心から応援したい。

 

計画・出発           10月15日塩見岳登頂

パノラマ写真

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登山記録

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