朝4時に目覚めた。今シーズン最後の週末にヒュッテの前の駐車場には登山者の車が続々と入って来ていた。広河原行の始発バスには思ったほどの登山者はいなかった。雪のため北岳肩の小屋も閉まっており、限られた登山者だけの世界になってしまったようだ。夜叉神峠に向けてはかなりの登山者が登って行ったが、それでも駐車場には僅かだが空きがあった。
この日はお土産のりんご買って帰るのだが、南アルプス市でりんごの直売所が見つからなかったので去年お世話になった信州松川IC傍のお店に行くことにして一般道通行でカーナビをセットして出発した。
麓に下ってから車は国道20号線を諏訪方面に向かって走るが、それまでの間、左手に甲斐駒ヶ岳、右手に八ヶ岳を見る景色に初めて走る者にはワクワクの気分で車を走らせていた。ふと振り返れば昨日登った鳳凰三山が見えているはずと気付いて、駐車できる場所に気を付けながら走って道の駅はくしゅうに車を入れた。そこから鳳凰山や甲斐駒ケ岳を見ることができたが、そこは黒戸尾根登山口への入り口でもあった。なんだか来年の遠征登山にと甲斐駒ヶ岳が呼び込んでいるかのように思えた。
道の駅はくしゅうを出て、カーナビに従って国道20号から国道152号の山道に入った。かなり登った休憩所が杖突峠の展望台。八ヶ岳から諏訪湖方面のパノラマが広がっており、諏訪湖の向こうには北アルプスの山並みも見えていた。一般道を走ってきたからこその絶景だった。
12時前に目的のりんご直売所に到着、お土産のりんごを車に積み込んで一路北九州へ、23時過ぎに帰り着いた。