北アルプスの山々をメインにパノラマ写真で紹介するとともにパノラマ写真の撮影・作成方法なども紹介しています。

撮影時の注意点について

最近はビデオ撮影のようにしてパノラマ写真が撮れるカメラも発売されていますが、ここでは従来のカメラで重ね撮りしてその画像をパソコンで合成する方法を紹介しています。
山でのパノラマ写真には縦撮影がおすすめですが、まず横撮影の写真で説明します。

重なり部分を含めた連続撮影

連続した写真で重なり部分がないとパノラマ写真はできません。その重なり部分は25~50%が必要と言われています。また重なり部分は広角になるほど大きくする必要があります。
コブ尾根の頭で奥穂ジャンダルムを撮影した写真で説明します。①から④の写真は焦点距離28㎜(同一焦点距離)、露出固定(同一露出)で撮影したものです。

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(↓ここからの文章は重なり部分の説明のためでパノラマ写真作成のための説明ではありません。)
これらの写真をフォトレタッチソフトで透過率を70%ぐらいにして隣り合う写真を重ねていくと濃くなっている部分が重なり部分です。重なり部分は①の写真と②の写真ではA1が重なり部分となり、約45%になっています。同様に写真②と③の重なりA2、③と④の重なりA3はそれぞれ40%、42%で撮影しています。
ここで同一焦点距離で撮影していないと被写体の大きさが違ってきてうまく重ね合わせることが出来ません。また、それぞれの写真がバラバラに傾いていてもうまく重ね合わせることが出来ません。

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上の写真の重なり部分の中央黒線①、②、③で重ね合わせると下の写真のようなパノラマ写真ができます。
ここで露出が違っていた場合、それぞれの写真で空の色などが違ってきてパノラマ写真にしたときに色むらの原因となります。

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以上の作業を写真端部の補正を含めて実行するのがパノラマ作成ソフトです。
①から④の写真をフリーのパノラマ写真作成ソフトのフォトギャラリーでパノラマ合成すると下の写真が得られ、白枠線でトリミングで切り出すとパノラマ写真の完成です。

asP1200690p2

ここでお気づきのようにトリミングするとパノラマ写真の高さ方向の画角が元の写真よりも狭くなってしまいます。 その原因は、

  1. 撮影時にカメラを水平に回していない。
    写真①から④にかけて被写体の山容が低くなり無意識のうちにカメラをそれに合わせて下に向けて撮影したためです。
    パノラマ写真を撮るときは、カメラを水平にして撮影することが大切です。三脚があればよいのでしょうが、山に担ぎ上げるのも大変です。手持ち撮影で構いませんので水平になるように心がけて撮影します。
  2. パノラマ合成で端部処理がなされる。
    この辺の仕組みは詳しくはありませんが、実行されたパノラマ写真を見ると写真の4隅を縮めて合成しています。平面上に投影された画像をレンズの焦点距離の球面に補正して合成しているものと思います。レンズ焦点距離が短い広角撮影になるほどこの補正の影響が大きくなります。

aex31端部補正のイメージ、右が広角撮影の場合で補正の影響が大きくなる。

パノラマ写真合成では、縦方向の画角が元の写真より狭くなると認識しておかねばなりません。
また、重なり部分が少ないほどパノラマ写真にしたときトリミングによって縦方向の画角が狭くなります。広角撮影ではこの4隅の補正の影響が大きくなるため重なり部分を多くとる必要があります。

aex32Aのように重なる部分が大きいとトリミングA’でも画角はあまり狭くならない。
Bのように重なる部分が少ないとトリミングB’によって画角が狭くなる。

パノラマ写真で縦方向の画角が狭くなることの対処方法がカメラを縦に構えた縦撮影です。コブ尾根の頭で奥穂ジャンダルムを縦撮影した例です。焦点距離は横撮影と同じ28㎜です。

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この縦撮影写真をパノラマ合成したのが下の写真です。白枠でトリミングしても高さ方向には横撮影の画角よりも大きく十分な余裕ができています。縦撮影では同じ景色を撮影する枚数が多くなりますが、大きなメリットです。

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撮影時の注意点(まとめ)

重なり部分を含めた撮影

隣り合う写真の重なり部分は25%~50%を確保する。重なる割合が少なくなるほどパノラマ写真合成で合成ミスが出やすくなるし、高さ方向の画角が狭くなる。広角での撮影は重なり部分を多くする。

水平に撮影

水平な撮影を心がける。

露出、焦点距離、ピントの固定

同じ焦点距離で撮影することは必須。
同じ露出、ピントでの撮影がパノラマ写真の出来をよくする。
(Web上ではホワイトバランスも同一で撮影するともあります。)

縦撮影

カメラを縦にした縦撮影をすることで縦方向の画角を大きくすることができる。

動く被写体を避ける

山頂で動いている登山者などが映り込むとパノラマ合成できない場合がある。近くで動いている被写体は避ける。

 

山での撮影では当然のことですが、足を踏み外すと転落するおそれがあるような場所では撮影できません。特にパノラマ撮影の場合は水平撮影に気を取られて足を踏み外してしまうとも限りません。

 

 

パノラマ写真

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